インプラント治療時の仮歯とは？
インプラント治療時の仮歯は、最終的な人工歯が入るまでの間、歯のない部分を補うために装着する一時的な歯です。仮歯の色は基本的に白く、見た目にはほとんどわからないように作られています。しかし、治療経過に合わせて修正がしやすいよう、プラスチックで作られており、最終的な人工歯（例：セラミック）と比べて色や耐久性は劣ります。
仮歯を入れる期間とタイミング
インプラント治療における仮歯の装着期間やタイミングは以下の通りです。
一般的な治療の場合
- 仮歯の期間：約3～6ヶ月
- 仮歯のタイミング：インプラント体を顎骨に埋め込んだ後
期間やタイミングは、顎骨の質や量、インプラントの本数、治療部位や治療法によっても異なります。
前歯と奥歯で異なる仮歯の有無
前歯は見た目のためにほとんどの場合すぐに仮歯が装着されますが、咬む機能がない場合もあります。奥歯は状態により、固定式の仮歯や取り外し可能な仮入れ歯を使用する場合と、仮歯を入れない場合があります。仮歯を入れない場合は、顎骨とインプラント体が結合する約3～6ヶ月間、歯がない状態となります。
仮歯が重要な2つの理由
仮歯には以下の2つの重要な役割があります。
- 見た目の美しさを維持する：インプラント手術後すぐに最終的な人工歯が入れられないため、仮歯が見た目の美しさを保ちます。
- かみ合わせや歯並びの歪みを防ぐ：歯がない状態を放置すると、周囲の歯が移動し、かみ合わせや歯並びが乱れる可能性があるため、仮歯が歪みを防ぎます。また、仮歯が入ることで食事がしやすくなり、傷口への刺激も防げます。
仮歯を入れる際に知っておきたい注意点
インプラント治療中に仮歯を入れる際は、次の点に注意してください。
- 硬いものやくっつきやすい食べ物は避ける：仮歯は耐久性が低いため、ガムやキャラメルなどは控えましょう。
- 外れたり割れたりした場合は放置しない：仮歯が外れたままだと、かみ合わせが変わる可能性があるため、すぐに修復・再装着してもらいましょう。
- 仮歯のまま治療を中断しない：仮歯を長期間放置すると、かみ合わせが変わり、インプラント体に負担がかかりやすくなります。
- 仮歯でも歯ブラシはしっかり当てる：仮歯も通常の歯と同様に歯磨きを行い、清潔を保つことが大切です。
